シャモニクラブ 個人山行記録ツェルマットの一週間 6月26日出国〜7月3日帰国山川三千雄
小康後、グレッシャー・ゴルシュのビアフェラータで試運転を試みる。同行は近藤氏とトレッキングガイドのN嬢。空中懸垂、チロリアンブリッジ、振り子横断など変化に富むスリリングなコースに痛みを忘れる。
到着以来連日の晴天続き。膝が曲げられる程に腫れは引いたが、ロングコースのモンテローザは断念し、「最も楽に登れる4,000m峰」ブライトホルンの一般ルートを近藤氏と登る。クラインマッターホルンのロープウェー駅から平坦なプラトーを経て南面の雪の斜面を登り、1時間35分で頂上(4,164m)着。展望を満喫し、中央峰とのコルまで雪稜を辿ってクラインマッターホルン駅へ1時間20分で下山。左足はかなりむくんだが、ビールが美味い。
滞在最終日、リッフェルホルン南壁に誘われる。ゴルナー氷河から2,927mの山頂へ一気に500mの高差で聳えている岩壁だ。登山電車のローテンボーデン駅から南へ回り込みながら下降し、壁の中央付近から'Egg'ルートに取りつく。7ピッチのカンテラインで、岩はあくまでも硬く爽快なクライミングを楽しむ。近藤氏は核心部のハング以外ノー・ビレーでぐんぐんリードして行く。終了点は頂上。三回の懸垂を交えて北面を下降し、ローテンボーデン駅に戻る。満足度高く、今日のビールは格別に美味い。
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