シャモニクラブ 山行記録

ザイル開き・・三ツ峠(2011年4月)

2011年4月16日〜4月17日  【参加者】冨田、山川(写真)、柴原、猪口、小野(記録、写真)、横倉(写真)、有村、藤波、内山、柴崎

例年、10月に三ツ峠の岩場のシーズン締めくくりとして、ザイル祭を、おこなってきたが、ここ10年くらいは、シーズン初めの4月にザイル開き、岩登りの締めくくりは湯河原・幕岩で忘年会を兼ねて実施するようになったため、三ツ峠の岩場では、4月のザイル開きが恒例となってきている。

昨年は悪天候で中止となったため、2年ぶりとなった。
今年は、初日は岩登り、夕食前に年次総会、翌日はセルフレスキューとセカンド・レスキュー、リーダー・レスキューのおさらいをすることになった。

私は、川崎で山川、柴崎をピックアップして、東名御殿場経由で、三ツ峠裏登山口まで車で入り、12時頃に四季楽園に到着。しばし休憩したあと、岩場に向かうとすでに先発の7人が比較的難易度の高い、地蔵ルート右左、観音ルート右左、さあてこれからなどを登っている。

16日地蔵左ルートをリードする内山地蔵左ルートを登る猪口
同、横倉
リハビリ中とは思えぬ冨田の登り観音左ルートを登る柴原
同、藤波
16日総会後、夕食前@四季楽園

山川は月初に視覚異常に見舞われ、私は2週間前のマウンテンバイクでの転倒落車の後遺症で首と右肩が上がらない状況で、総会とレスキュー訓練への参加の為に参加したが、新入会員の柴崎は、先行メンバーの岩登りを見て、自分のシューズを携行しなかったことを後悔したが、リーダーピッチや都岳連ルートを借り物のシューズですいすい登り、他のメンバーから合格点をもらっていた。 私は、比較的やさしいリーダーピッチを登って、終わりにした。

リーダーピッチを下降する小野リーダーピッチを登る柴崎
岩場から見る富士山

四季楽園に戻って、夕食前に総会を開き、前年度の決算、本年度の予算、年間山行計画を承認した。遭難対策基金の積み増し、GPSの購入などが提起され、具体化を検討する事になったほか、役員については協議の上、再任となった。

翌日は予定どおり、鶴・亀ルート下部岩壁で、冨田の指導のもと、レスキュー訓練をおこなった。セルフレスキューは、プルージック結び、マッシャー結び、バックマンノット、あるいはROPEMAN、TIBLOCなど、それぞれに自分にあったやり方で宙づり状態からの脱出方法を試した。

セルフレスキュー、山川同、柴崎
同終了点、小野

ライジング(引き上げ)は、1/2、1/3システムを試みた。プーリーを使うとカラビナとくらべ、当然ながらスムーズに引き上げることができた。
さらにエイト環っを使った引き降ろしで、カラビナwp一枚かませて摩擦を強め、一人で同時に二人を下降させる方法についても学習した。
ライジング(引き上げ)訓練
二人を同時に下降させるロープワーク二人が同時にテンション下降
訓練終了
17日レスキュー訓練@左フェース第一バンド

このような、レスキュー技術は繰り返し訓練し、咄嗟のトラブルから脱出できるように自家薬籠中のものにしておくことが肝要である。

個人感想
(有村)
 久しぶりに大勢で集まり楽しかったです。
三ツ峠に行くといつものことながら、峠は我々の原点であることを思い出させてくれます。 それにしても皆さん、ご高齢にもかかわらず5級、6級の難しいルートに果敢に アタックされる様を見ていて、"なんて奴らだ"と呆れると同時に感嘆するばかりです。
それに引き換えこの私。リーダーピッチですら途中休憩をはさみながら息も絶え絶えにやっとこさ登る始末。
帰宅して、恐くてここしばらく乗っていなかった体重計に意を決して乗ってみたら 67キロのつもりがなんと70キロ。思いっきりトホホを味わってしまいました。 とりあえず夏までに5キロ減。がんばるぞ!

(内山)
 峠にもできれば一か月に1回、無理でも二か月に1回は通いたいと思いました。そして、今回はできませんでしたが、ザイルを結びツルベで登ることもやらなくてはいけないと反省しました。
お世話になりました。有難うございました。


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