シャモニクラブ 山行記録

9月例会山行(小川山)並びに第3回新会員向け実地講習報告

日時:2013年9月21日(土)〜23日(月)

参加会員:山川(写真(山))、冨田、猪口、内山、藤波、森、小林(吉)、長嶌、柴崎、渡邉、大橋、
横倉(9月例会担当、報告、写真(横))


8/22 朝の寛ぎ(横)

 今回の山行は、8月の「白毛門」例会山行(第2回新会員向け実地講習を兼ねる)と同様に延べ12名が参加し、全日程クライミング日和の好天に恵まれ実施出来た。幹事冥利に尽きる例会山行であった。また、参加会員名からも見て取れるとおり、参加会員の内、実地講習受講対象会員が6名(小林にはキャリア・スキルが十二分にあることからサポート役を依頼した)と、シャモニクラブがこの2年余りの間に7名もの新会員を迎えたことが、会としての活動活性化に大いに寄与したといえよう。ただ今回は、冨田・内山に新会員向け実地講習の講師を、そのサポート役に小林(吉)を依頼したため、新会員以外の会員を結果的に講習実施場所に拘束する結果になってしまったが、様々な形でサポートを戴いたことは、講習担当者としてありがたいものであった。

 今回は多人数でのキャンプ&クライミングということもあり、幹事の独断で食当(新会員同士2グループ)を決めさせて貰った。各グループとも連絡を取り合いながらメニューを決め、二晩にわたり大変美味なディナーを提供して貰った。結果、新旧会員あるいは新会員同士和気藹々とした会話・雰囲気をも同時に提供してくれたことに感謝したい。

屋根の上のタジアン(5.9)を登る渡邉(TR)(横)同、大橋(横)

屋根の上のタシ゛アン(5.9)を登る長嶌(R)(横)同(横)

ホリデー(5.9)を登る森(TR)(横)同、柴崎(TR)(横)

ホリデー(5.9)を登る大橋(TR)(横)9/22 豪華なディナー(横)

 余談であるが、柴崎が、岩場へ向かう途中私どものグループを見た人から、「どんなグループなんですか?」と問われたとのことであった。70代半ばの会員から30代半ばの会員が活動を共にするというのは「山岳会」にとしてはきわめて珍しいことなのかも知れない。今後ともそのような会であってほしいと望む反面、新会員達が1年間にわたる一連の机上・実地講習を修了し、会の活動の中心となるように期待したい。

 その意味でも、新会員の講習は、会として責任を持って来年6月まで実施したい。以下は同時に実施した第3回新会員向け実地講習の報告である。

 今回は、花崗岩という小川山の岩場の特性を生かし、5.9〜5.10aレベルの「スラブ・クラック・フェイス」を中心に講習を行った。講習の基本目的は、「基本的なフットホールドの捉え方・ムーブ・ジャミングテクニック・ルートファインディング力」に設定した。このレベルのルートでの技術・能力は所謂「本チャンクライミング」にも当然要求されるものである。

 今回は明らかにリードクライミングにシフト出来る新会員にはリードクライミングを実践させ、未だリードクライミングにシフトするには至らない新会員には「トップロープシステム」により、更なる基本の習得に努めさせた。これは担当者の判断によるものであるが、次回机上講習の場で、何点か気づいたことも含め、受講した新会員には説明する予定である。

9/23 小川山レイハックにTRをセットする小林(横)同(山)

同、(山)小林から技術講習を受ける新人(横)

 今回、講習の成果としては、長嶌が5.10aクラスのルートを、森、柴崎が5.9クラスのルートをほぼ不安無くリード出来るようになった事である。今後は5.9〜5.10aのルートは必ずリードクライミングスタイルで登って貰いたい。

 一方、渡邉・大橋はフッとホールドへの確実な立ち込みと、ルートを見る能力をトップロープシステムのなかで確実に身につけて貰いたい。遠回りのように思えるかもしれないが、決して焦らず、基本をしっかり身につけることがその後の向上に大いに貢献する。それを信じて精進して貰いたい。

 なお、小林(真)会員については、仕事の関係から日程の決定している実地講習をコンスタントに受けることが困難なため、他の新会員との均衡を出来る限り保てるよう教育担当の方で別途に考慮したい。
以上

小川山レイハ゛ック(5.9)を登る(TR)長嶌(山)同、森(山)

感想:柴崎

 計画書をみたとき、「<卒業試験>があるんだー。(卒業できなかったら)どうしよう!!」とあせる。
 初日からのスラブにテンション下がりぎみ・・・。<卒業試験>がルート名と認識し、ちょっと安心。10aのルート、時間をかけて(内山さんありがとうございます)なんとかクリア。2本めの<アウトオブバランス>のリードを命ぜられ、<永遠のセカンド>と高を括っていただけにあせる、あせる。
 左手があるのでなんとかなったけれど、スラブオンリーなら丁重にお断りするところ。 吉夫さん 5・9イチオシの<ブラックシープ>。下部のチョンボ、その後も手こずり(このまま落ちたくないなぁと思いつつ)、長嶌さんがかけた終了点のヌンチャクをやっとこ掴む。(冨田さんありがとうございます)

 2日目の夜、マライ岩?の意味を聞き 岩の上で嬉しげに手を振ったことで盛り上がる。。。
 <小川山レイバック>、なかなか手が決まらない。美しいクラックなのに、きれいに登れず・・・。締めが、因縁のガマスラブなんて・・・。
 3日間、お天気にも恵まれクライミングを堪能することができ大変嬉しく思います。今後はリード技術も意識して、クライミングに精進?していきます。講習担当の皆々様 ありがとうございました。
お天気も悪いし、荷物まだ車の中。。。(9/25記)

感想:長嶌

 約1年半前、クライミングを始めて8カ月程の時に「小川山レイバック」を完登できず、 それ以来、今度は絶対上まで!と思い続けて・・やっとその日が来ました!
カムを外しながら、「落ちるかもー!」ハンドジャムも段々怪しくなってギリギリのところで次の一手。汗をかきながらも終了点へ。「着いた!」登り終えた時は、「やっー!」もう、嬉しくてたまりませんでした!!
これで小川山での心残りはありません。念願の目的が果たせて大喜びです。リードもしましたが、TRの「小川山レイバック5.9」が一番の思い出です。講師陣、参加された皆さま、登りたい所が沢山あったかと思いますが、お付き合い頂きありがとうございました。 また、柴崎さん、忙しい中色々と準備をありがとうございました。

小川山レイバックを登る柴崎(TR)(山)同、渡邉(山)

感想:森

 天候に恵まれた3連休で充実しましたが、駐車場も岩場も大混雑には閉口でした。
トレースが煩雑で目的の岩場に到達するのが困難なことが多いのですが、今回は場所を把握しているメンバーの同行で少しはわかった気がします。大所帯なので待ち時間が長いですが、他人の登り方を見ているのも勉強になります。
大人数のキャンプもいろいろとコミニケーションがあって楽しいものでした。一番ホッとしたことは、柴崎さんの車で行けたことかもしれません。横須賀で乗り、帰りは自宅までなので終電車を気にすることなくよかった。!

感想:小林吉夫

 入会後早々に、例会山行のひとつ、しかも2泊3日で参加できうれしく思います。3日間とも好天に恵まれ、また岩場での順番待ちもほとんど無く、小川山レイバックなどが順調に登れてよかったです。今回は人数が多すぎて無理でしたが、小川山レイバックは続けて2ピッチ目を登ると岩塔の頂上に立ててとても気持ちがよいので、また機会があればシャモニクラブで行きたいところです。キャンプも楽しかったです。これを機に、活発に活動していきたいと思います。

小川山レイバックを登る大橋(TR)(山)同、懸垂下降する内山(山)

感想:渡邉

 シャモニクラブのWebsiteで一番楽しそうだった小川山キャンプ。「ヌシ」と言われる横倉師匠の元、新人教育として丸三日間、みっちり練習、先輩方には大変お世話になりました。クライミングだけでなく、食事の支度をしたり、登りの予習/復習をしたり、昼も夜も、楽しみました。
 卒業試験は最初はトラバースさえができず撃沈、翌日の2度目では、右カンテ沿いの登りで何度か落ちながら、半ば根性で登った感があります。ホリデーはアンダーのレイバックが初めてで、要領を得るまでに時間を要しましたが、コツを教えて戴いたら解りました。
今回は、なぜ上手くいかなかったのかを落ち着いてよく考え、先輩にコツを教えて戴き、少し学びが増えました。来年の今頃はリードで登れるように復習にも励みたいと思います。幹事団の方々、忍耐強く新人教育を施して頂き、どうも有難うございました。
余談ですが、個人的には、やはりスラブの「屋根の上のタジヤン」が一番難しかったです。 次のザイル祭ではしっかりセルフレスキューがマスターできているよう、準備していきます。

感想:大橋

 小川山では講師陣の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。おかげざまでスラブ、クラック、フェースといろんなルートにトライすることができ、楽しい3日間となりました。
現在の自分の実力を把握し課題も明確になりましたので、着実にレベルアップできるようトレーニングし、次回は卒業試験を登れるよう頑張ります。


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