シャモニクラブ 山行記録

谷川岳一ノ倉沢中央カンテ登攀

日時:2016年5月29日

参加者:冨田(L)、長嶌


5月29日
マルチピッチの登攀を実践するメンバーも諸事情で少なくなり、さびしい限りだが、長嶌を何とか一人前にしなければならないので、楽しく登れそうな中央カンテにチャレンジ!

指導センターで寝過ごし、出発が1時間ほどおくれ出合に着くころはすっかり明るくなっていた。一の沢の出合まで雪渓が解けている!との情報通り、ひょんぐりの滝も2〜3m幅の雪渓を残しているだけ。久しぶりのクライミングで身体が重く取り付きまで2時間もかかってしまった。先行パーティが1ピッチ終わるのを待って、冨田トップで登攀開始!昨年の中央稜に続いて、リードに慣らす為、今日もつるべで登る。

以後、交互にトップを変わり、カンテからチムニーも長嶌トップでクリアー。核心部の凹角で冨田が手こずるが、左上し、あと2ピッチで実質終了という所で長嶌がビレイポイントを見過ごしあと2mほどのところで、「ビレイポイントがなあい!」と。しばらく待たされ、登っていくと長嶌の先2mほどでリッジにでる。


終了点まで行くと下降がしずらいので、ここから下降とする。先行パーティは登ったルートを下降していくが、我々は南稜目指して40mの空中懸垂でスラブに降り立ち、15mほど笹やぶをくだると南陵の下降点に到る。すぐに下降に移る、朝あんなにテラスにいた南稜組はおらず、スムースに下り、最終ピッチのみ若干待たされる。この時期としては早い夏の花がルートを彩り、こんなに花を眺めながらのクライミングは初めてかもしれない。ひょんぐりの下りも問題なく通過、明るいうちに無事指導センターにかえりついた。

2016年5月29日
冨田榮吉

核心部、4P凹角

5P冨田リード。形状の入り混じったフェースを35m登る。出口はややかぶり気味。右へ乗越すとテラスに出る。

6P冨田リード。上を見上げると、崩壊した岩が白く見える。3mほど右へトラバースし、チムニー状の凹角を7m程登り、左のカンテ状のフェースへ出る。チムニーの中の岩はどれも浮いている様子で、「下の部分がすごく悪い」と声が聞こえる。フォローで長嶌が続き、冨田がビレーしている場所を過ぎ、リードを長嶌に交替し草付きまじりのフェースを10m程先に登り、灌木でビレー。

7P冨田リード。20m程のフェイスをランニングを取ることなくクラックの手前まで 登り、フレーク状のクラックを10m、簡単なフェースを10m弱で終了点。11:30登攀終了。


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