シャモニクラブ 山行記録

剱岳・源次郎尾根主稜

日時:2018年8月17日(金)〜19日(日)

参加者:小野、内山、高井、MK


7月の針ノ木岳登山が台風12号の直撃予報により中止となったため、8月の山行も台風に多発で懸念されたが、晴天に恵まれて、予定通りの実行となった。源次郎尾根は、2007年5月に小野が藤波、有村(故人)と登っているが、夏のシーズンの経験者はないので、いろいろ資料を調べて計画した。残念なことに、脚力自慢の小野が初日から調子が出ず、登頂本番の18日が最悪の状態となり、大幅に予定時間をオーバーする結果となった。

【行程】
17日(金):室堂発(9:30)− 剣沢キャンプ場経由 剣沢小屋着(14:30)
18日(土):剣沢小屋発(3:40)− (4:40)源次郎尾根取付(4:50)−(9:15)一峰(9:30)
−(10:40)二峰コル(11:30)−(13:05)剱岳頂上(14:00)−(14:30)カニの横ばい
−(15:10)前剣−(15:40)一服剣−(16:50)剱山荘(MKはここ泊)−剣沢キャンプ場(高井)。。


8/18 13:50 剣岳頂上


「源次郎尾根を剣岳まで登頂することができ、ありがとうございます。夢のようです」。

「初めての釼岳のスケールに感激です。今回は私としてはとても良い、実りのある山行だったと感じています。
と二人の初めての釼岳を経験した仲間からの感想です。


室堂までは、参加者それぞれの事情に応じて参集するということで、2人は前日に北陸新幹線を利用し富山入りし、富山地鉄で立山町に宿をとり、翌日立山ケーブル・高原バスを利用して室堂へ、他の2人は夜行バスで富山へ、富山からバスで室堂に至る機関を利用。

地鉄立山駅の燕の親子(o)大雨の日に現れる悪城の壁の滝(o)

源次郎尾根取付きまでの下見のため一足先に出発した内山を除く3人は支度を整えて9時過ぎに室堂を出発し、みくりが池、雷鳥沢、浄土橋、別山乗越を経由して剣沢に向かい、高井はここで幕営、小野、MKは剣沢小屋へ向かう。(実は、この時も少しいつもと違う歩行の鈍さに違和感を感じていた)

室堂ターミナルから立山(o)みくりが池

地獄谷雷鳥坂の登り

別山平から剣沢方面剣沢キャンプ場(o)

野営場管理所の案内板剣沢小屋から剱岳と源次郎尾根(o)

高井がテン場から合流し、しばし歓談内山が下見から戻る

高井持参のスコッチ"LAPHROAIG"

未明に剣沢小屋を出発し、平蔵谷出会の源次郎尾根取付き迄剣沢(雪渓)をくだり、幾組かの先行パーティに続いて取付く。昨日に続いて今日も快晴の予報。すぐに5m程の垂直の岩が現れる。先行パーティはロープを使ったようだが、われわれはここはクリア。
登高は張り出した木の根や、太い這い松の枝をくぐるような箇所がいくつもあり、収納したストックが引っかかったり、ザックが引っかかったりで厄介だ。
途中、2か所ほど岩場が現れるが、最後の岩はホールドが少なくやや被っているが我らのメンバーはスリングをうまく使ってクリア。最後の私は、みんながアプローチ・シューズなのに私は3シーズン用の山靴(片方12.5kg)で、荷物が思いために登れず、ついにロープを出してもらって通過する始末。

寝不足になり、出発前の水分摂取も不十分で、下山後の小屋が違うため、不要の荷物をデポせずに重い荷物を背負ったためか、ジョジョに遅れはじめ、一峰への到達も二峰への登りも遅れ、釼岳本峰への登頂は他の3人に30分も遅れてしまった。

剣沢を下り、源次郎尾根取付すぐに現れる垂直の岩、先行パーティのロープ

1峰への登り1峰到着

2峰懸垂下降コルから2峰を振り返る

本峰を背にロープを収納(o)イワヒバリの出迎え

4人揃って

下山はもっと悲惨だった。歩行がままならず仲間とはどんどん離れる。 下山は、カニの横這いを経て、前剣、一服剣を上り下りする一般ルートであるが、後続のパーティが次々に追い越していき、おそらく少し前を歩く内山と私が下山道の最後尾に取り残されたに違いない

下山路から剱山荘、剣岳を振り返る(o)

翌日は、まだ、食欲は戻っていないが、朝食をお茶漬けにして飲み込み、筋肉痛が残るため、いつもよりは歩みは遅いが、別山乗越、雷鳥荘(ここで柴原さんので迎えを受け、生ビールで乾杯、内山はここでもう一泊)、みくりが池温泉(ここで高井さんに再開)を経て室堂に到着。

高井さんは、みくりが池温泉で風呂に入る前に、別山−真砂岳−富士の折立−大汝山−雄山−一の越−浄土山を5時間40分で縦走したというのだから、脅威の体力。

9/19 8:11 真砂岳への登りで、登山者たち10:36 雄山神社

10:59 室堂平を鳥瞰次のターゲットを探索?

《感想》 今回は40年近い登山歴のなかで、初めての挫折を味わい、仲間のありがたさを痛感しました。親しい友人からは「歳」を考えろときつい言葉をもらいましたが、2月、3月、5月とコンスタントに登山しているし、週3回以上は、自転車で平均30km以上は走って足を鍛えているので、まさか、自分の足がうまくコントロールできなくなるとは夢にも思わなかった。
今回山行は、いくつかの反省点があり、今後に生かしていかねばならない。いずれにしても、初めての釼岳、しかも名のあるバリエーションルートを上って、喜びを共有できた新人二人の感想を聞いて、大変良かったと思う。登攀リーダーの内山、同行の高井、MKのみんなにいろいろ助けてもらい、また、剱山荘のスタッフにもご心配をお掛けし、感謝しております。(文責:小野、写真:高井(無印)、小野(o))


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