シャモニクラブ (会員)山行記録

小川山・クライミング

日時:2018年10月30日(火)〜31日(水)

参加者:横倉、藤波、内山(報告)


初日はクライミング日和

《ルート》
30日(火) ソラマメ下部スラブ:
生木が倒れたよ(5.9)、三色すみれ(5.10a)、スラブの逆襲(5.11b)、甘食(5.10b) 31日(水) 水晶スラブ:
ツイスト(5.10a)、アバタもエクボ(5.10c)

《感想 30日(火)》
10月も月末になると日が短く、クライミングの時間も夏場より短くなってしまう。しかし、岩のコンディションは乾いた空気のおかげで最高の状態である。30日はまさにぽかぽか陽気の中、クライミングに集中できた1日であった。以下は、横倉のコメントであるが、まだまだ進化する可能性を見出す充実した小川山クライミングとなった。

《横倉の感想》
今回、二日目は、上空に薄雲がかかり、吹く風も冷たく、初冬を思わせる寒さの中、とてもクライミングをする気にはなれませんでしたが、幸い、初日は雲一つ無い秋空。この時期としては温かい日差しに恵まれ、ソラマメスラブで乾いた花崗岩のクライミングを楽しみました。とりわけ、トップロープとはいえ、70歳近くになって11bのスラブが登れたことが、今後も精進しよう、というモチベーションを高めてくれました(笑)。以下はその顛末です。
 三色すみれ(5.10a)を登った後、終了点を共有するスラブの逆襲(5.11b)にトップロープをセットし、ロワーダウンする。
「スラブの逆襲」は、11aを数本登っていた20数年前の夏、リードでトライし敗退。11bのスラブはやはり難しく、まさに「スラブの逆襲」を思い知らされたルートである。
 寄る年波、今回はトップロープでトライ。ダイクまでのスラブはスタンス細かいが、幸い岩が乾いていてフリクションはよく効く。ダイクの一カ所に掛かりのよいハンドホールドがあり、これを右手のプルホールドとし、体を左に振り込む。これで一気に右足をダイク上に上げようとするが、バランスが悪く足が上がらない。思わずワンテンション。ハングアウト状態でオブザべーションをすると、ダイクの1m上に指の腹が入る程度の穴を発見。穴は浅いが掛かりはよい。これで体 を引き上げ、カチを持った左手をマントル気味に返すと、ようやく右足がダイクにのり、「ファイト一発」的なかけ声と共に一気に体を引き上げる(笑)。ここまで来ると、後は、比較的掛かりのよいホールドがあり、傾斜もすこし落ちて終了点となる。
 クライミングは、岩壁にルートを引き、ムーブを組立てる。これは全てイメージをして行われる。そこには、まるでパズルを解く楽しみがあり、それを行動に移す醍醐味がある。古希まで余すところは一年、久々にこの喜びを思い出させ、味うことのできた瞬間であった。
 内山さん、藤波さん、今回もご一緒戴きありがとうございました。(横倉)


生木が倒れた(5.9)内山   同 藤波

生木が倒れた(5.9) 横倉三色すみれ(5.10a) 藤波

三色すみれ(5.10a) 横倉   同 横倉

《藤波の感想》
小川山では久々に休養できました。ありがとうございました。
今回は片足立ちで靴下がはけなくて脚力の衰えを実感しました。(笑)
二日目のスラブでは、視力低下の影響なのか以前あったスタンスが見つからなくて苦労しました。(靴にも穴が開いた)
スラブの逆襲は初めてのぼらせてもらいました。
一つ目の核心は皆さんが届かなかったホールドに届けたのでなんとか登れましたが、ふたつめの核心はもともと脚力、柔軟性が無いので手も足も出ませんでした。ヌンチャクを掴んでなんとかのぼらせてもらいました。私の本では、11Cのルートでした。(昔は5.11cであったが、今現在は5.11bにダウン) (藤波)

《内山の感想》
 今シーズン最後の小川山になるだろうと、何とか3名の都合が平日に合い1日半の小川山を楽しむことが出来た。
 1か月半前に小川山でクライミングをして以来で、やはりリードは緊張するが今年は比較的回数もこなしているせいか怖さは今までより感じることは無かった。良いかどうかは別であるが…。
 私も20年ほど前に「スラブの逆襲」をトライしたが、とても歯が立たなかった記憶がある。今回、横倉さんのアドバイスの下、トップロープではあるが何とかダイクに手が届き少し嬉しかった。ただ、同じスタンスに立つムーブでもどこからそのスタンスに立ちこむかでスリップしたり、立てたりと難しさを実感させられた。
 今後も精進しない限り登れることは無いだろうが、来シーズンに向けて楽しみが出来たことは嬉しい限りである。
 蛇足ではあるが、金峰山荘食堂のスタッフさんが廻り目平周辺の紅葉は10月20日頃が最盛期であったとの事、来シーズンはその頃に来訪したいものだ。
 横倉さん、藤波さん、今回もお世話になり有難うございました。(内山)


スラブの逆襲(5.11b)内山  同

スラブの逆襲(5.11b)藤波甘食(5.10b) 内山


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