シャモニクラブ山行記録

小川山クライミング講習

日時:2021年10月23日(土)〜24日(日)

参加者:内山(報告)、横倉、藤波、浅川、五十嵐、井上(写真)、徳野


エリア及び概要

【23日(土)】
ガマスラブ 1ピッチ目左壁(時間…9時〜15時半)
北風と曇天の中、寒さに耐えながら『新会員用クライミング技術の修得』に沿いクライミングに励む。
若手組3名は、横倉の指導の下、スラブでの体重移動のコツをつかむたにカラビナを両手に持って足で登る練習を繰り返す。また、新人1名は足裏母指球に体重を乗せて登る指導を徹底して受ける。
横倉の的確な指導で最初はスムーズな体重移動が出来なかった若手組及び新人も後半にはスムーズに体重移動を行って登る。

【24日(日)】 ガマスラブ2ピッチ目周辺(時間…9時〜14時半)
参加者7名が2ピッチ目のテラスに登り、横倉からトップロープの支点やセカンドのビレー点構築の方法を教わる。特に固定分散と流動分散の違いについては、それらの利点と欠点を理解し活用するように指導を受ける。その後、安全なラペルの方法を確認して実際に懸垂下降をする
。 最後には、井上、五十嵐、浅川の若手3名がリードにトライする。事故等無く無事2日間の活動を終了する。
帰りの中央高速道路の渋滞を考慮して金峰山荘前で解散する。帰路は其々乗り合いの自家用車で帰宅となった。


感  想

今回、久し振りに小川山でのクライミングに参加させていただきました。一日目は、カラビナを杖代わりに手を使わずに足で登る練習やバランス重点を置いて反復講習をして頂いたお陰で忘れていたものが少し思い出すことができました。
翌日はガマスラブ上部の易しい壁でのリードも行うことが出来て個人的には充実した2日間でした。クライミング自体は正対よりも斜めに身体を使うことで傾斜を消しながら登ることが余裕につながると再確認できたことと、支点構築から身体の動作や体重のかけ方まで数学とはいかないまでも算数で考えると理解し易いと納得できた二日間でした。また、久し振りのテン泊を楽しめたことも良かったです。
単純に登るだけではなくカリキュラムに沿ってその意味を考え直す機会を設定頂きました諸先輩方に感謝申し上げます。ありがとうございました。(浅川)。

問題無く履けてたシューズが立ちこむまでは我慢できても、スメアリングになると痛くてたまらず、恐怖心と相まってダメダメでした。
近くなら来週も!小川山!でもいいんですが、遠いですし、ビレイヤーもいるので、オートビレイシステムのある外岩とかないものか。今年は色々バタバタしているので、気分転換にスラブ用の靴を用意してみようかと思います。(井上)

今回は、カリキュラムに則って基本のハーネスの装着から、エイトノットの結び方etc、手に頼らず足で登る感覚を復習、改めて学ばせて頂きました。初日は風が強く寒さに震えながらご指導を頂けたことに感謝申しあげます。有難うございました!!
二日目は、快晴の中久しぶりのリードで怖くて足が出ず、最後まで登りきれなかったのは悔やまれますが、とにかく安全に登るためのローブワークを身につけることを最優先に次も頑張りたいと思います。
二日間、貴重なお時間を有難うございました(?????)(五十嵐)

小川山初日は周囲の山も雪化粧していて、とても寒かったです。
先輩方にはクライミングの基礎的な技術がいかに大切かを教えて頂きました。体重移動と母趾球に体重をかけることが重要と聞きました。すぐには感覚として身に付けるのは難しいですが、これから意識していきたいと思います。
ありがとうございました。(徳野)

今回の山行では、古参会員3名(藤波、内山、横倉)が、新会員を含め比較的経験の浅い会員4名に講習を行った。講習はクラブの新会員向けカリキキュラムに沿って行われ、マルチピッチを安全に登るためのロープワークや確実なクライミングの基礎技術修得にフォーカスしたものであった。
安全面に関しては初歩的なチェックも行った。その際、装着したハーネスが適正あるいは適切でなかったり、エイトフィギアノットがハーネスに密着した形で適切に結ばれていない点等が指摘された。
安全面に関しては、基礎中の基礎を改めて確認することで不適切な面やその危険性を指摘できた点で意義があったと思う。併せて、ビレイアンカー構築(固定分散・流動分散)やセカンドへのビレイ等についても実地講習ができた点はよかったと思う。
クライミングが上手くなりたいがために、ともするとテクニカルな面にのみフォーカスしがちであるが、今回の講習が、安全なクライミングを行うため、確実なロープワーク等基礎な技術が如何に大切かを改めて認識する機会となったのであれば幸いである。(横倉)

久しぶりににぎやかで楽しかったです。集中して参加できない会員にビレーを習得してもらいたいです。リ−ド、トップロ−プのビレ−や懸垂下降の操作は同じで、予測することと反応動作が大きく違います。このことを普段から意識してもらいたいと思います。(藤波)

新人及び若手組のクライミング技術習得という目的が叶った『例会山行』となったと思う。今後も繰り返し練習することでクライミングの楽しみを感じながら、技術の向上を目指して欲しい。
1日目は寒い中、2日目は終了時刻を気にしながらのクライミング練習となったが、それぞれに得た技術を早い時期に確認できれ更なるステップアップが期待できるはずである。(内山)





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